大親友
静かに走り出した恋は いつのまにか速度を増した 好きだよ、と伝えた唇の形のまま 世界は私を置いて 時計だけが動き出した。 ねえ、ボクの大親友 キミだけは何があってもボクの味方だよね ねえ、ボクの大親友 寂しい夜はボクを抱きしめてよ この舞台に立ったまま あなたの笑顔を見てきたよ ねえ、私の大親友 ... 続きをみる
はじめての日
あなたが私をはじめて抱いた日 あなたは覚えていますか 「今日で何もかもが 壊れてしまう気がする」って あなたは呟いたよね 壊して欲しかった 求めてはいけない身体を 求めてはいけない心を 全て壊して欲しかった あなたの唇から零れたのは 都合のいい私の ありふれた名前と 見え透いた好きって言葉でした
終わりのはじまり
あの人は笑った 「俺ね、好きな人ができたんだ」 キミには一番に伝えなきゃ、って そっかって笑った私の 握りしめた手の平の 爪の痕をあの人は知らなくて。 「親友だもんな」 一番近くて 一番遠い あなたがずっと前から好きでした。