雨 のち 晴れる?

私と親友くんの記録

はじめての日

あなたが私をはじめて抱いた日


あなたは覚えていますか



「今日で何もかもが

壊れてしまう気がする」って


あなたは呟いたよね


壊して欲しかった


求めてはいけない身体を


求めてはいけない心を


全て壊して欲しかった



あなたの唇から零れたのは


都合のいい私の


ありふれた名前と


見え透いた好きって言葉でした

終わりのはじまり

あの人は笑った


「俺ね、好きな人ができたんだ」


キミには一番に伝えなきゃ、って




そっかって笑った私の


握りしめた手の平の


爪の痕をあの人は知らなくて。



「親友だもんな」


一番近くて


一番遠い


あなたがずっと前から好きでした。